読書のきろく

読書のきろく

読んだ本の記録。備忘録。ひとことふたことみこと。

458. 草原のサーカス



彩瀬まる・著

読了:2021年4月15日

ひとこと:私が追いかけている作家さんの1人、
彩瀬まるさんの新刊です。

製薬会社の研究者である姉とアクセサリー作家の妹。

2人の順風満帆な人生が
ちょっとしたことから、いきなり狂う。

ちょっとしたことから、という言い方はよくないのかな。

でも予感はしていた。

依千佳がうっすらとした違和感を持ったという部分。
貝原さんが仁胡瑠に話したいことがあると
言っていたのに聞けなかった部分。

うーん、人生って疲れるなあ(笑)

それでもラストはよかった。

フリマのシーンはうれしくなって
再度読み返してしまった。

このまま3人で一緒に仕事していけばいいのになー。



457. 滅びの前のシャングリラ



凪良ゆう・著

読了:2021年4月10日

ひとこと:凪良ゆうさんの作品を読むのは
『流浪の月』に続いて、2作目です。

今回も読みやすかった!

静香さん、いろいろぶっとんでるけど
息子想いのいいお母さん。

同性の私が言うのも変だけど
いい女。

友樹くんは、好きな女の子を普通に守れる
いい男に育ってるし、
ヤクザの信士さんも
静香さんのそばではなんだかかわいい(^^)

読んだ後、藤森さんの話もあればいいのに
と思ったら、存在しているんですね。

読みたいなー。



456. 満月の泥枕



道尾秀介・著

読了:2021年4月4日

ひとこと:ここんとこ、女性作家さんが続いたので
久しぶりに男性作家、
道尾さんが読みたくなりました。
刊行順です。

主人公はどこかしょぼくれた感じで
過去を引きずり、
裕福とはいえない暮らしをしてる。

そんな彼だが
血こそ繋がっていないのに
やたら結束の固い仲間たちがたくさんいる。

そして
みんなして、くだらないこと?に必死になる。

この人間くさくて、訳わからないけど
読みだしたら止まらない感じは
いつもの道尾さんでした(笑)



455. 2020年の恋人たち



島本理生・著

読了:2021年4月1日

ひとこと:久しぶりの島本理生さんです。

出てくる男の人の匂い?を感じさせる文章は
さすがです!

こんなにいいタイミングで
イケメンに出会えること自体、不思議ですけどね(笑)

いいのいいの、小説だからね。
夢みさせてもらいました(^^)

それでも
ラストはちょっとやられた感が・・・
そうくるか~。

私的にはちょっと残念でしたが、
葵ちゃんがいいのなら、それでよし、かな。



454. ははのれんあい



窪美澄・著

読了:2021年3月24日

ひとこと窪美澄さんの新作が続いて出てくれてうれしい!

タイトルで頭に描いていたストーリーとは
全く違っていた。

前読みした『私は女になりたい』の方が
まさに「ははのれんあい」やん(笑)

智晴、ほんとにいい息子!
由紀子さん、よくがんばったね。

智久はクソだと思う反面、全面的には憎めなかった。

そんな近所に暮らすのはどうかと思うけど。



453. 架空の犬と嘘をつく猫



寺地はるな・著

読了:2021年3月16日

ひとこと:今、1番気になっている作家、
寺地はるなさんです。

タイトルと表紙のかわいさに惹かれて
手にとりましたが、
お話は決してかわいい、というわけでなく
いろいろ奥深い家族の話でした。

正直、山吹の行動に理解できない部分もありました。

それでも嫌いにはなれない。
私はどちらかというと紅に近いのかもしれません。

寺地作品を読むのはまだ2冊目ですが、
前読みの『水を縫う』の清澄くんと
今回出てくる羽猫山吹くんの
キャラがなぜかかぶりました。

寺地はるなさん、
これから既刊本もどんどん読んでいきたいです!



452. 博士の愛した数式



小川洋子・著

読了:2021年3月10日

ひとこと:少し前に、NHK-BSで映画を放送していましたね。
観る前に原作を読みたくなりました。
『僕の記憶は80分しか持たない』というフレーズ、
当時よく聞いていましたが
なるほど、そういうことだったんだ。

映画の前に読んでよかった。

数学と言えば…

大学の勉強で、数年前にやり直し勉強をした時に
昔、あんなに苦手だった微分積分が意外と楽しく出来たことを
思い出しました。
この楽しさをもっともっと早く知っていたら
私の運命は変わっていたのかも?
ないか(笑)

ルートがうらやましいわー。